日本代表の躍進の立役者である、森保監督。
その森保監督が帰国直後のテレビ出演か何かでこんな事を言ってました。
「日本の若い人達は『俺たちも出来る』という可能性を信じて成長していって欲しい」
勝てば官軍とはよく言ったもので、森保監督が今の立場で言えばどんな言葉も説得力があるものです。
ただ、この言葉を聞いた時期のワイは宅配の繁忙期真っ最中で、この時期に社長がどっかから連れてきた20歳前後の若者が応援という形で宅配の現場にやってきました。
この若人、じつは対人恐怖症のニート君でして・・・
彼を仮に今何かと話題の三苫くんと名前にします。
この三苫くんが、まぁ~正直ひどかったわけです。
真面目なんだけど、どこか頼りないというか…。
まぁ~まともに誰も仕事の進め方とか仕事の流れを教えてないっぽいので、ひどくなるのは当たり前なんですが…。
そんな三苫くんの存在もあってか、ワイとしては上記の森保監督の言葉に関してはちょっと懐疑的な面がありました。
三笘くんは1ヶ月たってもちょっとこー、いまいち成長に乏しいな~とか思っていたのですが、まぁ~繁忙期だけくるって話だったので、そんな若人を気にかけてもしょうがないなぁ~とか思っていたのですが、ここにきて急転直下。
繁忙期だけの話が今後も続けるという話になったのです。
まぁ~今の宅配で世話になっている組織は人が足りないので、来てくれるならそれはそれで良いと思います。
ただ、そうなれば、応援君という立場はなくなり、一人の立派な委託業者です。
そうなれば、思うことが1つ。
「こいつは大丈夫なのか?」
です。
そして、現状三笘くんは応援ではない立場でやっているのですが、まぁ~コースが変わったとは言え、持ち出し60でヒーヒー言いつつ、夜ワイが未配分を配るとか周りがちょこちょこフォローしていたりするわけです。
三笘くんはマイペースというか呑気というか昼帰ってくるのが遅いとかあり、他の委託さんを心配させて困らせてたりするのですが、それでもちょっと光るものがあるというか、目を引くものがあったりします。
では、その目を引くものとはなにか?
それは勘の良さ、吸収力、柔軟性です。
繁忙期が終わってからというもの、持ち出す個数はあんまりですが、何かやる気が見て取れるというか、前向きになれる何かを見出しているのではないか?
と思うような姿勢が感じ取れるのです。
具体的には、ワイが初期にチラッと伝えた不在つぶしをしていたり、グーグルマップで行くよりゼンリンの地図を駆使した方がいいとか、こういう時どうすれば良いのか?等々聞いてきたりしてるのです。
そして、伝えたことを素直に実行していて、何かを掴み始めています。
このように、この仕事をちゃんとしようとしているというか、なんらかのポジティブな姿勢を感じ取れるわけです。
やる気云々を蔑ろにするわけではないですが、正直、配完個数だったり自分のコースはきっちりやるみたいなタスクはまだ充分ではないです。
しかし、それでも元々対人恐怖症のニートの三笘くんがなにかポジティブになっているというのは、人の成長?というか一人の人間が引きこもりではなくなりつつあるというのは、明らかにポジティブな事だと思うのです。
こう考えた時、なにかこー、上記に記した森保監督の「日本の若い人達は『俺たちも出来る』という可能性を信じて成長していって欲しい」
という言葉に対して確信的になったような気がします。
まぁ~いきなり辞めるという可能性も無くはないですが、三笘くんを見ていて思ったのが、この仕事にニートや無職の人に何らかの明るい希望があっても良いのではないか?とも思います。
ぶっちゃけいえば、委託なのでどっかの所属会社で御世話になる時に
「お金云々よりも外に出るきっかけがほしい」とか「ちょっと自分を変えたい」とか「自分の可能性みたいのを信じてみたい」
というのを動機に朝から昼まで稼働するとか夕方から夜だけ稼働するというような働き方が出来ると思うし、雇用ではないので、実際そういう働き方が出来るのがこの仕事だと思います。
そう考えた時、この働き方というのは、ニートとか無職の人の可能性を広げるのも可能だと思います。
正直、仕事自体は大変っちゃ~たいへんですが、変な人間関係とか会社組織の縛りとか濃密な人間関係みたいのもないので、悪くはないと思います。
もし、この世の中に対人恐怖症のニートくんが他にもいるなら、この世の中には同じキャラだった三笘くんという存在が変わろうとしているというのを知ってもらえるだけでワイは嬉しいです。
ちなみに、話は変わりますし、顔を名前も明かしてないワイが言うのもアレですが、森保監督は日本代表の監督を続投することになりました。
多分良い人とか人の気持が分かる監督なんだと思いますが、監督という仕事をする人としてのスキルを見た時、多分監督をするよりは、人間関係調整コーチみたいな役割のほうが合っているのではないか?
なんて思います。
それでは!
サッカーダイジェスト 2023年1月12日号
posted with カエレバ
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